ミニコミ準備稿

ブログとは別にミニコミを半年に一回ほど出したいと思っていて、それはコピー誌なのだが、サイクル的にはコミケでの頒布をもくろんでいる。パソコンクラッシュで一時は頓挫していたが、そろそろネタもたまってきたので、推敲を加えつつも漸次ブログのほうで発表していきましょうと思います。感想などありましたらお気軽に、掲示板とかメールでご連絡お願いいたします。以下記事。

相変わらず宮武外骨関連の雑談を書く。軽めの、概説めいた読み物がないと思うので(あるにはあるが、ガイコツ関係書は堅苦しいものが多いと思う)今回は、既知の事実を列挙してみようかと思う。

『三十六人の好色家』(斎藤昌三、創藝社)
「少雨荘桃哉」こと斎藤昌三が軽妙な語り口で「好色家」を点描した好著。五月某日、「喇嘛舎」(御茶の水)にて購入。その筆頭にあげられているのが宮武外骨だが、行間からは斎藤の宮武外骨に対する畏敬の念が読み取れる。ここにあげられた三十六人も、別にスケベだとかエロいだとかで糾弾するつう内容じゃないので一応。外骨以外に目をひくのが、三田平凡寺、沢田五猫庵、大曲駒村、梅原北明、中野の新駒あたり。まったくもって、そうそうたる面々である。新駒は芸者で、従軍慰安婦の司令官として一年従軍、武漢三鎮の陥落にも参加してきたとか何とか。斎藤以外に誰がこうして記事にしただろう。恥ずかしながら「当時東京全市の花柳界には内命で、各組合から二十人三十人と集団的に(従軍慰安婦が)派遣された」とは知らなかったし、こげなことをサラリと記述する斎藤の手腕にウムムと唸ったりするのである。

『正岡容 この不思議な人』(大西信行、文藝春秋)
正岡容(いるる)が『宮武外骨研究』(宮武外骨此中にあり26、ゆまに書房、三好米吉)に登場して以来ちょっと気になっていて、「芸能東西」を何冊か、ぼちぼち買ったりしていたのだが、「@ワンダー」で売られていたので購入。まとめて読んでみると、正岡容自身の性格にはなんとなく違和感を抱くものの(オレ、抑圧的な人物はキライなんだ)、興味深い事どもにぶちあたっている。その筆頭は花園歌子だ。彼女の人生はすげえ。すごすぎるぜ。暗黒の浅草を舞台に暗躍、羅宇をいなせにキメて、妖婦みたいな面持ちで跋扈していたんだろうなあ、むちゃくちゃカッコエエねえさんだぜ。勝手に妄想を膨らましてしまいましたごめんなさい。なお、吉野作造と花園歌子の関係は『「敗者」の精神史』(山口昌男、岩波書店)に詳しい。吉野作造といえば宮武外骨ファンにとってはおなじみの名前だが、もうひとつ目下調べたいと思っていることがあって、それは「キリスト教つながり」という部分なのである。彼とライオン歯磨の小林富次郎、主婦の友の石川武美でつながってくるパイプラインはキリスト教、もしくは弓町本郷教会(現日基教団)とのことだが、具体的な文献があるのならお目にかかってみたい、と思っている。※正岡容には『明治東京風俗語事典』(筑摩書房、ちくま学芸文庫)のような著書がある。

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このページは、が2004年5月14日 22:32に書いたブログ記事です。

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